2019/10/24 14:05

葉山の神奈川県立近代美術館で9月より始まった

カイ・フランク展に行ってきました。





現在もiittala(イッタラ)社より販売されている
「Teema(ティーマ)」や「Kartio(カルティオ )」シリーズ。


この長年愛されるシリーズをデザインしたのが
Kaj Franck(カイ・フランク)です。





今回は幾何学的造形に着目している個展でしたので、
Kilta(Teema)の丸や四角の形、Kartioの円錐形など、
形ごとに作品が分けられて展示されている方法も
とても興味深かったです。





カイ・フランク作品の素晴らしさの1つとして、
その「形」があります。





当時のフィンランドでは住宅難で狭小住宅に住み、
豪華なディナーセットなども置けない状態でした。



そこで、カイ・フランクは、
キルタやカルティオのようなスタッキングしやすい形を考え、

そして例えばカップ&ソーサーのソーサーだけでも
きちんとしたお皿として使えるような
凹みのない形を発表しました。





それこそ、今の私たちが
何かを専用のものとして捉えずにいろいろな用途で使ったり、
日本の狭小住宅でもスタッキングして仕舞えるような形を好んだり。


時を経た今でも、
そして遠く離れた日本でも、
そんなカイ・フランクの思いが、彼のプロダクトが、
広く愛されるようになったのだと思います。







もちろん、日常使いのものだけでなく、
なかなか見られないようなアートピースも
今回たくさん展示されています。




まだまだこの後もトークイベントなども開催されるようなので、
興味のある方は行ってみて下さいね。






現在kirjeでは、カイ・フランクデザインは
以下の商品をご紹介しています。




ちなみにPrisma(プリズマ)は
今回のカイ・フランク展では展示されていませんでしたが、
私の好きなデザインの一つです。



シンプルながらもプリズムのように
光を屈折させて輝く姿は本当に美しいです。

入荷しているものは
いくつかサイズがある中でも使いやすい大きさだと思いますので
是非見ていただけると嬉しいです。