2018/09/09 16:43




みなさんが北欧に触れた瞬間や、好きになったのは何がきっかけですか?


映画「かもめ食堂」も、北欧ブームを牽引したものの一つですね。
私がインテリアショップで働いていた時、そう仰っている方も多かったです。




では私はいったい何?と考えたところ、
北欧との最初の出会いは、子どもの頃でした。





これは「ロッタちゃんのひっこし」という
スウェーデンの童話です。

作者は「長くつ下のピッピ」と同じアストリッド・リンドグレーン。





小さい頃に、いとこからお下がりで貰ったたくさんの本の中の一冊でした。


たくさん本はあったはずなのに、
思い返すとこればかり読んでいましたね。

それぐらい大好きだった本です。






あらすじを簡単に言うと、

ご機嫌ななめな主人公ロッタちゃんが家出をして、
隣の家の物置に引っ越す・・・というお話です。

結局は大好きな家族がいる家に帰りますが。




ロッタちゃんは、
子どもながらにしっかりとした意志を持っていて、
そしてとっても行動的。

物置を自分の好きな空間にしていく過程もそれは楽しいものでした。






私はこのロッタちゃんの世界に憧れていました。


挿し絵で少しヒントを貰いながらも、
住む町はこんなところなのかな、とか、
お部屋はきっとこんな感じなのかな、とか。

自分の思うロッタちゃんの世界を頭に描いていました。





そして、何よりも、

自分の家を持つ = 自分の好きな空間を作る

ということに憧れたんだと思います。


もしかしたら、
私がインテリアの仕事に関わることになった
きっかけの一つなのかもしれません。





実はこの本は2代目。

私が持っていた本は、
年下のいとこにまた引き継いでいきましたので、
これは大人になってから再び手にしたものです。

表紙やサイズなどは変わっているのですが、
中の挿し絵などは当時のままです。






その後、2000年(それから約20年近くも経つなんて!)には

「ロッタちゃんはじめてのおつかい」
「ロッタちゃんの赤いじてんしゃ」

2本の映画が日本で公開されました。
(スウェーデンでは1992~93年公開)

ちなみに「〜ひっこし」は
映画では「〜はじめてのおつかい」の中に組み込まれています。





もちろん、当時両方とも見に行きました!

自分が頭の中に描いていたロッタちゃんの世界を、
映像で見られたとあってとても感動したのを覚えています。

それはそれはもうかわいい世界でした。



その時のパンフレットもまだ持っています。

この奈良美智さんのドローイングが、
私の思うロッタちゃんそのもので!






ただ、よく考えてみれば、
小さい頃はあくまでも「ロッタちゃんの世界」であり
「北欧」という認識はなかったと思います。


おそらくこの映画で、
スウェーデンや北欧自体に興味を持ったのかなと思っています。








そんな私の思い入れたっぷりな
スウェーデンのロッタちゃんのお話、
もし機会があれば読んでみてくださいね。




ちなみに9月24日まで、
東京・八王子で「長くつ下のピッピの世界展」を開催中とのことです!