Arabia（アラビア）社のPapu（パプ）カップ＆ソーサーです。

Papuはフィンランド語で豆のこと。その名のとおり、コーヒー豆の模様です。カップ全体にステンシル（金属の型を当ててスプレーで色付けする技法）で豆の模様がグレーで絵付けされ、ソーサーの上面には薄いグレーが使われています。

こちらのPapuは、模様も色もたくさんあるステンシルシリーズと呼ばれるカップ＆ソーサーたちより少し年代が古く、1955年頃のデザイン。そして何と言っても、こちらのデコレーションはRaija Uosikkinen（ライヤ・ウォシッキネン）によるもの。フォルムはKaj Franck（カイ・フランク）デザインのBモデルです。そして、カップの裏底にもファクトリーマークがスタンプされていますので（ステンシルシリーズはソーサーのみにスタンプがあり、カップの裏にはスタンプなし）、やはりステンシルシリーズたちとは一線を画すものなのかと思います。

コーヒー豆＝茶色で絵付けしていないのがまた素敵ですよね。色味もとても良いです。コーヒータイムを素敵に彩ってくれる1客ではないかと思います。
なお、スプレーを使っているので色の濃淡や掠れ、色飛び、滲みなども一つひとつ個性があり、味となっています。

実際に使われていたお品ですので多少キズやカップ高台部分にシミが見られますが、ヒビや欠けはありません。また、製造時からのものとして、技法による色抜けや掠れ、滲み、また色飛びや黒点、付着物、釉薬ムラなどが見られます。全体的には艶もあり綺麗ですので、ヴィンテージ品としては良好な状態です。なお、ソーサーの裏に数カ所丸い跡のようなものが見られますが、こちらは重ねて焼く際に支柱を置いたことでできる跡です。（ものによっては縁に見られるものもございます。）在庫のコンディションは同程度です。


サイズ　：　カップ Φ7.3cm W9.5cm H6cm　/　ソーサー Φ13cm H2cm（容量約130ml）
デザイナー　：　Kaj Franck　/　Raija Uosikkinen
年代　：　1955-65年


［ヴィンテージ商品に関しまして］
扱っておりますヴィンテージ商品は、ほとんどが実際に使われていた商品ですのでキズや汚れなどが見られます。できる限り気になる部分はご説明しておりますが、細かなキズなど記載しきれない部分もあるかと思います。ヴィンテージ特有の風合いとしてご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。